もし自分がジェームズ・ボンドだったら・・・
そんな気持ちを子供の頃から持っていましたが最近、紙面のオメガの時計のコマーシャルで目にしました。
上の画像は6代目ボンド役のダニエル・クレイグですがボンド役は先ずお洒落でなくてはなりません。
そして身に着ける小道具は一流のブランドものは必須アイテム。
さらに乗り物は・・・・
ということで私が紙面のコマーシャルで目に留まったのがバックに写るクルマだったのです。
OO7と言えば英車の1964年製アストンマーティンの「DB5」ですが、上の紙面コマーシャルでも年式はアバウトですが1980年頃?製アストンマーティンの「ヴァンテージ」が使われています。
OO7では他車のいろんなクルマが使われてきました。
しかし方程式的には「OO7と言えばアストンマーティンでしょう!?」となります。
そこで、私的には時計のオメガ社の販促部隊は「DB5」ではなく「ヴァンテージ」をもってきたところが「分かっとるなぁ」と・・・
そのコマーシャルの出来もあったのですが、紙面中の全ての小道具のマッチングに抜群のセンスを感じました。
って、偉そうに分かった風に語っております。
しかし今は旧車ブームもあるのですが実際、アストンマーティンであっても程度の良い、またエンジンも快調と言えるのは超フルレストアされた億単位の高額車では見つかると思います。
でも“一般ピーポー”には手が出せません!
そんな中で私が好きな乗り物で手が出せたのがバイクだったのですが・・・
その数多(あまた)あるバイクの旧車の中で常々語られるCB750には1968年の発表当時、センセーショナルな話題がありました。
その時代の私はまだ高校1年生だったのですが、CB750と同時にその時代背景がとてつもなく楽しいかった時代でもあったのです。
よってT-PADDOCK630のCB750も、そんな青春を呼び起こしたい一心で手に入れました。
とは言え、そのCBも50年以上の時が経ち私と同様に老いが顕著に目立ち出しております。
今、当のCBは健康診断で神経系(電装)に問題があったのでメインハーネスは新品リプロ品に交換。
それでもボケが出始めましたので脳外科手術でウオタニSP2の移植!
そしてボケが治ったかと思いきや今度は不整脈が出だし心臓に問題が発覚。
ということで心臓の各弁の診察でキャブレターの各ジェットのマッチングを図ります。
4気筒のキャブレターを整備するのは、けっこう気合がいります。
不整脈の原因はジェット類のどこかで目詰まりか?なのですが見た目ではなかなか特定できません。
また同時にマッチングの問題も再定義(私なりに)し、スロージェットとメインジェットを交換します。
スロージェットはノーマルに戻し#40!
メインジェットはガンガンの高速走行をしない限り普通の走りではさほど影響しません。
ただプラグの焼け具合から#120をチョイス!
そしてニードルの段目を変えます。
今回は上から2番目に濃くなるようにしました。
そして、折角ですのでエアークリナーもリプロ新品に交換。
上の画像は10,000キロぐらい走ったでしょうか!?替え時です!
そして同画像に写る黒いゴムですが、これはガソリンタンク後部下をフレームに引っかけてタンクを保持するパーツです。
こんなところのパーツでも時代の変わり目を感じます。
それまでの1968年以前のタンクの取付はボルトでフレームに取り付ける方式が多く、わりと面倒くさかったように思います。
シリンダー状のスロットルバルブ内を掃除!
そして組み上げて
バキュームゲージで負圧の同調を取ります。
以前のメインジェットでの同調ではゲージは24~25cmHGでしたが今回の#120のメインジェットでは21cmHGと負圧の許容範囲ど真ん中。
そして、またもや阪奈道路でのテスト走行を約20kmほどこなしてプラグをチェック!
画像では灯りの加減で少し黒く見えますがタヌキ色ぐらいで、もう少し乗り込めばタヌキとキツネの間ぐらいの焼け具合になると思います。
こうして電気系、燃料系のセッティングが一応、終わりました。
如何に名車と言えども走りが満足でなければ乗っていても決して楽しいとは言えません。
とは言え専門業者に依頼すれば、それなりの費用はかかります。
海外の旧車エンスーは、お金持ちや庶民に関係なく自身で手間をかけ修理をされる方を多く見受けます。
そこには元々の移動手段がクルマという文明と文化に根付いた生活様式がそのような知恵を付けたのだ思います。
同時に自身で手をかけてコンディションを維持するというのは昔の人が馬の手入れを欠かさない愛情にも似たものを感じます。
やはり旧車は生き物と同様、愛情をかけてあげないとすぐに愚図る、拗ねるというふうにご主人様に訴えてきます。
実はT-PADDOCK630のCB750も最近、重たさゆえ私の体力では、いささか持て余し気味に感じており、そろそろ手放し時かなと思っておりました。
しかし、電装やキャブの再セッティングで走行テストをすると・・・
「お~、メッチャ気持ちええやん!」と、ここしばらくの走りからは考えられない爽快感が体中を抜けていきました。
「やっぱり手離せんなぁ~」
そんな先週から昨日までのCB750との共生のひとコマでしたが、とても楽しいひと時でした。
ではまた。
T-PADDOCK630 T/Tatsumi
0 件のコメント:
コメントを投稿