2024年6月6日木曜日

『Bike in the sky』#390 兄ちゃん、ありがとう!

先週はW1の腰上オーバーホールが一通り終わり、週末には月ヶ瀬に乗り出せると思っていた
オーバーホール完了後、全ての灯火類もチェックして実走テストも済ませている

ところが、その週の金曜日夕方にW1のエンジンをかけ再度、チェックをしていたら・・・

W1のキーシリンダーは2段階になっており1段目にキーを回しエンジンがかかると日中の通常走行モードになっている
またエンジンが、かかったままキーを2段目に回すと夜間モードで前後のライト類が点灯した

ところがだ!

かかっている状態のエンジンを止めようとキーを2段目から1段目に・・・

そして1段目からOFFのポジションにキーが回り切るか、切らないか辺りで「バシュ!」と嫌な音を発してエンジンは止まった

普通にキーをOFFに回してエンジンが止まったような感じではない

即座に再度、エンジンをかけようとキーを1段目に回したがインジケーターのランプ類は点灯しない
画像のメーター間中央に配される2個のランプだ

当然、キーを2段目にしてもランプ類は全て点かない

「ヒューズが切れたなぁ~」と呟いているが、切れ方が「バシュ!」と嫌な音を発していた
一先ず20Aのヒューズを換え、再度キーを捻るも、瞬時にヒューズそのものが「パチッ!」っと音をたて切れている

「う~ん・・・これはどこかの+側配線がフレームか何かに接触してショートしとるなぁ」

そう検討をつけ時計を見たのだが、当日の作業時間は17時を回って既に終了?している

早く作業を終え、風呂に入り、晩飯を食って・・・そして韓流ドラマを見て・・・寝る

と、毎日のスケジュールはビッシリなのだ

そんなこんなで翌日の月ヶ瀬ミーティングは、しばらく振りのBeckで行ったが信者ライダーは僅か
よって当日は月ヶ瀬から針テラスにも行った

その針テラスでは
久し振りにYmg〇さんに会えた

一先ず元気そうで何よりだった

Ymg〇さんは以前にはフロントに奇怪な仕組みを持つ「テージだったか?」にも乗っておられたが今はツアラーのBMW1250だ

乗り味を聞くと「・・・・・・」と、満足しているようだった

そして自身は針からガレージに戻ってW1のヒューズ切れを直さなければならない

だがヒューズ切れの原因箇所を探せども、なかなか特定できないまま、また翌日に持ち越し

その翌日は天気予報が曇り一時雨模様であることから「どこでもバイク」のシェルパで早朝開催の月ヶ瀬ミーティングに行った
そのシェルパ!

T-PADDOCK630では唯一、現行車と言われるバイクだが「楽しさ」だけにフォーカスすれば

街乗り、林道、峠道、高速道路を問わず、「どこでもバイク」の楽しさを味わうことができる

まさにマルチパーパスなのだ

そこには
マフラーをスーパートラップに換えていることが大きい

そのスーパートラップはエキパイとのジョイント部に微妙なR状のパイプを加工して繋ぎ、四苦八苦の末に取り付けた力作なのだ

その甲斐あって加速時、アクセルワークで開けた時の弾けるような排気音

引いてはエンジンブレーキなどでアクセルを戻した時の吹き返し音は真にレーシングカーばりの痛快な音を奏でてくれる

乗り物の、そそる排気音は大事だぜ!

ただ一般道では周りへの配慮が必要になることは間違いない

そして話を月ヶ瀬からの帰りの道中に戻すが、阪奈道路の東生駒インターから大阪方面に向かう辺りで空から水滴が・・・ポツポツっと・・・

そのポツポツっと感じた刹那

次の生駒インター辺りに差し掛かったところで、いきなり「ザザザザ、ザ~っ」と大粒の雨

バケツをひっくり返したどころではなく、お風呂の水を何杯も一気にひっくり返した様子で降ってきたではないか

一瞬で、ビッショリと濡れてしまった 

ちょうど目の前にENEOSのスタンドが見えたので思わず、そこに退避をした

そして、ものの数分で雨は小降りになったので、ゆるゆるとガレージに戻った

まぁ雨を予感してシェルパで出かけたのは賢明な判断と言えよう

戻ってシェルパをチェックしても普段と何事も変わらない様子で愛機は休んでいた

こういう感覚が、自身は旧車とは違った感覚でシェルパが可愛いのかもしれない

そして、その日は前日のPart4に続きBuell復活のPart5でIsh〇ドクターがやってきた
先週までのクランケース内のシフターリンク?交換作業に続いて新品パーツのフライホイルも届き、その交換作業だった

その間、自身は前述「W1ヒューズ切れ」の再度の原因探りをしていた

横にはBuell復活作業をしているドクターがいるので・・・

自身から「ここの箇所は怪しいことないか?」と、ヒューズ切れの質問を投げると・・・

ドクターは手を動かしながら「いや、関係ないと思うわ!」と、即答!

そんな繰り返しで時間が流れた時・・・

「お~っ!ここちゃうかぁ~」と自身はニンマリする

その原因部をカットしてドクターに見せた
ドクターはニヤッとして・・・「うん!それやわ!」と断定した

自身は「もうちょっと他も探したほうがエエかな!?」と何気に聞いてみた

するとドクターは「いや!それで間違いない!」と、断言したではないか

こういう自信はどこから出てくるのか!?

そんなことを思っている間でもドクターは手を止めていない

ドクターはパーツの交換作業が終わりケースカバーを組み終えたところで、ここからビックリする作業が待っていた

その作業を自身も手伝うことになったが・・・

その作業とはフライホイルを組んだ中央の左回りで締め付ける逆ネジの40mmぐらいはありそうな大きなナット

それを締めるだけの作業

だが何がビックリなのかと言えば、その締付トルクがなんと220Nmなのだ

一般的なクルマのホイルナットの締付トルクでも多少、差はあるが100Nm前後だ

あまりの大きなトルクの為、一人作業でトルクレンチを締めようとするとレンチがコチッと音を立てる前に車体が傾き倒れる恐れがある

よって自身はドクターがレンチに荷重を掛ける際にBuellを支える役目だった

こんな大仰な作業は「やっぱ、アメリカだぜっ!」の境地だった

で、クランクのシャフトの締付け作業は無事に終わりBuell復活作業の第一部は終了だ

続いての作業はIsh〇ドクターいわく、後部エンジンヘッド辺りから聞こえる異音

その異音がヘッドにあるロッカーアーム周辺に「オイルがキチっと回っていないのでは」

と、聴診器による診断からだ

よって次のBuell復活作業はヘッドを開けての作業編、第二部になる

そして自身はW1のエンジンをかけ、近所を2、3kmほど再度テスト走行をしてみた

たぶん、これで大丈夫だろう・・・そう願いたい!

ここで話題はゴロっと変わって恐縮だが、自身の兄の死去に伴う遺品整理に行ってきた

兄の奥さんである義理姉の手伝いもあったが、整理していると・・・

「出てくるわ、出てくるわ!」

価値を測る物差しがあっても「これはどうすんねん!」と、ゴミ屋敷にも似た感覚になる

先発として価値判断の為、一部を一先ず持ち帰った

まず
1年ほど前に買ったばかりで乗車回数も3回ほどという、Panasonic製の電動自転車

次はレアなのか
任天堂のファミコン

中身を見ると
「え~っ!新品のままか!?」に見える

続いて
ラミネーターと言われる紙面を保護するもの

これも新品状態

思わず「なんでこんな器械があんねん!?」と思っていたが兄はカメラが趣味であった

たぶん撮影した写真をフィルム保護するために購入に至ったのか・・・

そのカメラも
Nikon製の一眼レフと右のNikon製デジタルカメラ

さらに
アンティークなカメラバッグと望遠レンズ、その間に写るのは観劇などで使うオペラグラス

またちょっと特殊な
スライド映写機?

なんでこんなモノがあるのか?不思議でならない

そして
1960年後半から1970前半にかけてのLP盤レコード

左の「ペレス・プラード」や「ハング・オン・ラムゼイ・ルイス・トリオ」などビートルズの来日で日本も一躍、洋楽ブームの勃興期を迎えていた

そんな時代で兄は音楽やファッションを先取りするように青春をしていたのかもしれない

そのモノ言わぬ生き証人も見つかった
1950年代にアメリカン・カレッジ・カジュアルのIVY(アイビー)を日本に拡げた先駆的企業のVAN・JAC(ヴァン・ジャケット)社

そのVAN・JACのショッパーだ

今でもVANの残党?が製品を作って販売しているらしいが、この画像のショッパーが当時モノかは不明だ

ただ兄は生粋のIVYファンであり、また亡くなる間際までトラッドボーイだった

そんなことから、このショッパーは当時モノだと思いたい

そして、まだ一度も履いていない・・・
新品のデザートブーツやコンバースのハイカットなどなど

こんな遺品を眺めていて・・・

乗る前に、使う前に、履く前に・・・

兄はどんな思いで、あの世に逝ったのか・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi

2024年5月30日木曜日

『Bike in the sky』#389 CBとWとNSU・・・疲れるのう!

先週は兄の死で気落ちしていたことから作業に身が入らなかったW1S

と言って、そのW1をそのままにはしておけない

まず自身の気持ちにエンジンをかけないと・・・

そんな気持ちからW1の作業再開だ

先週まではバルブガイド交換作業からプッシュロッドを組んだところで終わった

次はシリンダーヘッド各部のボルトの締め付け作業

その際に最も需要なパーツと言っても過言では無いW1の適合ワッシャーが在庫になかった

そこに友人の2〇さんから

「部品やったらW1のミーティングであるよ!」とインフォをもらっていた

そこで先日の日曜日、月ヶ瀬で待ち合わせることになったが・・・

その前に前日の土曜日、CB77で1年と数カ月ぶりにロングタンクで月ヶ瀬に乗り出した

月ヶ瀬では、そのCB77着座ポジションの批評会?があった

それは以前のCB77のステップ位置はノーマル3段階最後尾から更に100mm後方の位置にあった

ところが今回の仕様はノーマル3段階の最後尾にステップがある

その、おとなし目なポジションを確認する為に跨ってもらった
近所の高校生が「おっちゃん、跨ってもエエか?」という様な昭和の雰囲気で!

「う~ん・・・わざとらしい”へっぴり腰観”をみせている」

それを画像の横に写るBuell患者のHig〇さんも笑うしかない

そのBuell患者のBuellドクターことIsh〇さんにも跨ってもらった
「う~ん・・・まだマシなフォームだが・・・」

ステップ位置もあるがシート位置も、もう少し後方にあればバランスは良いように思う

以前のCB77

真横でないと比較ができないが・・・
明らかに足裏のステップ位置は後方にある

それより自身が感じたのは根本的にCBの個体そのものが「小っちゃ!」ということだ

それは今の時代のバランス感と、CBの車格がそぐわない感覚になっているように感じる

昔はCBなどの250ccと言えば、けっこうデカいバイクと思っていたが今では原二クラスだ

そんなことでCB77の現状は、一先ず良しとしておこう

で、先ほどのBuellドクターは当日、T-PADDOCK630にてBuell復活Part3で作業をしていた
今回は先週の作業で緩まないビスに止めてあったシフターリンク?の交換で手持ち在庫を持って来ての作業

その部品を交換するのもミッションカバーの裏側にあるナット?を外さないとできない
上の画像はミッションをエンジンから外したところだが、なんとミッションがいとも簡単に下ろせるとは!?

そのミッション
ハーレーのエンジンとは、なんとも合理的な構造になっているではないか

うん?これってBuellだけにカスタマイズされているのか?

どちらにしても非常に興味深いエンジンだ!

そして明くる日のW1ミーティングには自身のW1は整備中のためW1会場にはNSUで殴り込み?をかけることにした

そのNSUでの待ち合わせ場所の月ヶ瀬では・・・
少々、気温も高めだったが月ケ瀬にもそれなりにバイカーは集まっていた

その当日で上の画像の奥に小さく写る赤いCB750のライダーと話す機会があった

まだ40歳前後ぐらいのライダーだったが、いろんな話しで楽しかった

その記念写真
手前から友人の2〇さんと自身、その後ろに赤いCB750君と自身の近所に住まうYam〇さん

同一趣味があると年齢に関係なく仲良くなれるので老化防止にはもってこいだ

そしてW1ミーティングの会場
今回は今までの阿山会場が使えなくなったことから前会場より名阪国道に近い農協さん?の駐車場が会場だった

W1ミーティングに限らず、いろんな乗り物のイベントを主催される方達は場所の確保や段取りで相当、大変だと以前から思っていた

このW1のミーティングも自身は初回から約30年も参加させてもらっている

初回は10台そこそこの集まりだったが今では上画像のように多数のW1が集まっている

だが年々、参加車両も少しづつ減ってきているようにも見えるが・・・
W乗りの方も寄る年波には勝てずで降りられる方もいるかもしれない

だが到着するなりNSUには直ぐに人が寄って来た
それは、このNSUを知っている人が先ず少ないという珍しさにあると思う

それも自身にとってはある種の快感なのかもしれない

逆を言えば自身も見たことのないバイクやクルマであれば所有者に質問をしているだろう

そして自身の今回の目的は冒頭のW1のワッシャー探しだったが・・・

結局あったのはステンレス製か薄いアルミ製のワッシャーのみだった

欲しいのは鉄製のやや厚めのワッシャーだった

手に入ったのは
駆動チェーンの「チェーンテンショナー」と

ヘッドカバーにあるロッカーシャフトの袋ナットと厚めのアルミワッシャー
他のお目当てのワッシャーはステンレス製しかなかった

ステンレス製が悪い訳ではなく箇所によっては硬すぎる場合もある

オイルラインでは新品のアルミワッシャーがベストだ

エキパイには銅製の新品チューブ状ワッシャーが最適だ

それらをセットしFCRのキャブレターも取付け、いよいよ火を入れる
数回のキックでW1のエンジンは目覚めた

暫らく暖気をし、左右のバラツキをキャブの戻し側ワイヤーで調整する

すんなり左右の同調がとれた

これで一先ず完了だ

早速、試乗!

キャブトンサウンドは蘇った

あとは誰かに後ろを一緒に走ってもらい、分解した原因の右マフラーからの煙が出ていないかを確認するだけだ

と思っていた矢先・・・

日曜に乗り出したNSUだが
シート下のリアカウル後方から、のぞくように黒いフェンダーが見える

そのNSUの掃除をしていたら
なんと後付けしたフェンダーがステーが折れて無くなっていた

このフェンダー、三重支局長が乗っていたMVアグスタのFフェンダーを利用したモノだった

この日曜のNSUはW1ミーティングとの往復,約160kmを普通に走っただけ

道中の名阪国道も80km/hぐらいのペースでさほど飛ばしたわけでもない

だがNSU独特のマッサージ状態に感じる振動波が薄いアルミ材を破壊してしまったようだ

幸い、フェンダーが飛んでいったことで他車や人に危害を加えた様子もなかった

リアフェンダーは無くとも走行には問題ないが、リアには電装のカプラ類もあってけっして大丈夫とまでは言い切れない

また工作の時間がやってきた

疲れるのう・・・

T-PADDOCK630 T/Tatsumi


2024年5月23日木曜日

『Bike in the sky』#388 何事も楽しむ境地とは!?

「バイクの楽しさって?」と、聞かれて・・・

それは、人それぞれに色々あると思う

一般的には、先ず「乗って爽快感を味わえること」が筆頭に来ると思われる

次には、各々の「ガレージで愛機を眺めて悦に浸る」なんてこともあるだろう

その内、自らのバイクの「メンテに手を染めるとセッティングまで」をやってみたくなる

挙句に「プロ顔負けの知識と技術まで身につける」と、これは中毒の域にまで達する

流石に自身は中毒の域ではないが「ヘッポコ整備の域」には、入っていると思われる

だが、そのヘッポコレベルで、ここ数週間に渡って綴っているW1Sのエンジン腰上作業
先ず、画像の腰上作業でいろいろ問題のあったバルブガイドに取り付けられたステムシール

このシールが紆余曲折を経て再度届いてから作業は一気に進むはずだった・・・が・・・

まずステムシールが届いたので次の作業はシリンダー上部にバルブの組込み
シールが届くまでの間、バラしたバルブと付属パーツの清掃は済ませておいた

ただ清掃だけではなく
画像は、たしか「タコ棒」と呼んでいたか、バルブフェイスとシリンダー上部シート面を擦り合わせる小道具

20年振りか、それ以上での出番だったが試してみると、タコ棒の先の吸盤状のゴムは劣化して使えないではないか

そこで一先ずバルブシートに練り状のワックスを薄く塗付し、擦り合わせはできないがバルブにタコ棒を当てながら、ゆっくりタコ棒を回転させシート面との当たりを確認することにした

結果は4本とも、ほぼシート全面に当たっていたのでクリア(ちょっと怪しいが・・・)

そしてバルブセットをシリンダー上部に組み込んでいく

組み上がったシリンダーヘッドは
シリンダーに乗せたところだが、お風呂上がりのように気持ち良い

続いてシリンダーとの合わせ面に隙間がないかキチっと確認する
確認後、そこからは各ボルトで締め付ける

先ず
エンジンセンターに位置した内部を貫通するボルトがある

このボルトは文献によると振動で緩みやすい為「弛み止め剤を塗布しろ」とあった
「弛み止めを塗布しろ」としても、その溶剤の強度が分からない

またT-PADDOCK630には上画像の「中強度用」しか持ち合せがなかったので、これで挑む

そしてシリンダーヘッド全てのボルトを対角線状に仮締めで締めこむ
次は本締めをトルクレンチを使い35Nmで同様に対角線状で組み上げ終了

次はヘッドカバーの取付だ
ここで冒頭の「整備もできるとバイクライフは中毒の域に入り・・・」楽しくなる?

いや、W1はけっして楽しくなるとは思えなかった

このW1は1964,5年頃のメグロ製500ccのスタミナK2がベース車でカワサキに吸収されてから624ccにボアアップされた経緯がある

そんな時代の背景があることからエンジンは原始的な?OHV

いわゆるバルブを上下に開閉運動させるカムシャフトがエンジン下側のクランクケース内にあるタイプだ

そのカムシャフトの回転運動を上下運動に換え、ロッカーアームを介してバルブを開閉させるパーツが上画像の「プッシュロッド」と言われる棒状のパーツ

OHVであっても1960年前後はHONDAを除いて、ほとんどのメーカーは2サイクル車が大半だった

そんな中でOHVと言えども4サイクルのメグロ社は当時には時代を先んじていたと言えよう

ただ「屁理屈」を言えば、OHCと言われるメカニズムもバルブはシリンダーの上にあって「OHVだ」と高校生時の昔から疑問に思っていた

よって当時はOHCのことを「OHCVに呼び直すべきだ!」とバカなことを言っていた

話が逸れついでにOHVを語れば、彼の地アメリカの「クルマ通」は

「おまえのエンジンのタイプは?」と聞かれるとOHVとは言わず

「俺のはプッシュロッドだぜ!」と自慢げに語るらしい

よってアメリカの通は未だにOHV信奉者は多いと聞く

そこには映画、音楽などと同等のフィーリング重視のアメリカらしさが漂う

そんなT-PADDOCK630も自身がアメリカ好きなことで70年代のアメリカンガレージを真似ている・・・

あくまで「つもり・・・」だが

ちょっと自慢で恐縮だが自身はアメリカ好きが高じて2006年ニューヨーク、2007年ビバリーヒルズにコドモ服の店を出店している

アメリカ人は流行には、さほど拘らずフィーリングでモノを買う感覚があるように感じた

それは見事に読み通りで、誰もが知るアメリカのスターが多数、顧客に名を連ねた

まぁそんな話はどうでもいいことだが本題は・・・
上の図にある4本のプッシュロッドをロッド上側先端の相手にあるシリンダーヘッドに組まれたロッカーアームの「えくぼ」にハメることなのだ

この4本のプッシュロッドはカムシャフト側の「えくぼ」には簡単にハメられるがプッシュロッドは4本ともグラグラで、それぞれがすぐに不均等になってしまう

よって、ロッカーアームがセットされているヘッドカバーをよほど慎重にプッシュロッドの頭に被せないと「上側えくぼ」にはハメられない

何度も試して作業をしてみたが・・・

3本はなんとかロッカーアーム側えくぼにハメられても1本が外れてしまうと、またいちからやり直し

やり直しても2本はハマっても他の2本はハマっているロッドの陰に隠れたりと・・・

そこで「この作業は大変苦労するで!」と助言してくれた2〇さんから「櫛(クシ)」というSST(特工)をお借りしていた
ステンレス材と思われる金属にU字型の溝がある

その溝をプッシュロッドに当てがいロッドがバラバラにならないようにするSSTだ
画像のようにバラつかないがヘッドカバーを着けようとした瞬間、何かにあたると先端は違うところを向いていたり・・・

と、何度も何度もやり直しをしなければならなかった

これでは精神的に良くない

この作業は、本来ならエンジンをフレームから下ろして行えばエンジンの上が何もないので比較的、容易にヘッドカバーは装着できたと思われる

だが、ここでエンジンを下ろしてまでとは考えられない

いかにフレームに乗ったままでスムーズにプッシュロッドを上側えくぼにハメられるか

思いついた!
櫛ツールの両端を紐で縛り、縦横方向に逃げる動きを封じた

すると
2,3度は失敗したが紐無しの時より格段に作業性は上がった

この裏技でなんとかロッカーカバーはハメることができた

それでも紐無し状態も含め、相当な時間を費やしてしまった

これがW1の作業は「楽しいとは言えない」所以であろう

とは言っても組み終えると手こずった分、遣り甲斐は感じることはできた

所詮、趣味の世界の話だ

そんなこんなの一週間だったが、自身には悲しいことが起きていた

自身の実の兄が先日76歳で、この世を去った

両親も既に亡くなって久しいが、両親以上に悲しみは堪えない

兄は若い頃から病弱だった所為で仕事にも、まともにつけずいたが枚方で新築の家を建てた

また若い頃には勉強の機会も得られなかったことで60歳頃だったろうか、一念発起して大学を卒業した

そして自身が小学生、中学生の時には不良達から三度も絡まれた時があった

その時、不思議なことに月光仮面のように現れて自身を救ってくれた思い出は今でも鮮明に覚えている

そんな兄がやっと病から解放され楽になったかと思う反面、やはり淋しいと同時に涙が止まらなかった

いつかは「死」は誰にでも訪れることだ

世間では「なんで俺が・・・なんで私が・・・」と悲観し死を選択する人がいる

兄の言葉を借りれば「生きていれば何とかなるって!」

自身の余生は兄の分まで「精一杯、生きる」の境地で残された人生を楽しみたい

T-PADDOCK630 T/Tatsumi